『悪魔の不動産鑑定』(著:中瀬桃太郎、泰道征憲/クロスメディア・パブリッシング)
『悪魔の不動産鑑定』(著:中瀬桃太郎、泰道征憲/クロスメディア・パブリッシング)

お値打ち商品かも?

「幽霊なんて信じない! けど気になってしまう……」そんな方にはオススメできませんが、気にならない方にとっては、高層建物が建たないというメリットがあり、多少安くなるというお値打ち商品なのかもしれません。

長所は短所、短所は長所ともいいますし、デメリットばかり挙げて減点方式で物件を選ぶとなかなか物件は決まりません。そんな時はすこし角度を変えて見てみると、案外よい面が見つかるかもしれません。

結論:お墓が隣にあるのは基本的に減価要因。ただし、採光や眺望を確保できるというメリットも。

要点(1)
同じ要因でも増価要因にも減価要因にもなる場合がある。

要点(2)
不動産鑑定士がマンションを査定する場合、周辺マンションの増減価要因を全て洗い出したうえで比較する。

『悪魔の不動産鑑定』より

※本稿は、『悪魔の不動産鑑定』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。


※今回のYouTubeページはこちら→「お墓の隣に住んでみた

悪魔の不動産鑑定』(著:中瀬桃太郎、泰道征憲/クロスメディア・パブリッシング)

本書は主に100万回視聴以上のものを中心にまとめ、私たちにとって身近な不動産問題がいかに「怪しく」、一方でいかに「魅力的」かを伝えていく構成だ。巷にあふれる不動産情報はいいかげんなものが多い。プロと一般人ではもっている情報量、アクセスできる情報源がまったく違うので、ほとんどの人々は不動産問題については、プロの言いなりになるしかない。そこで「悪魔の不動産鑑定」という眼をもって、真贋を見極めるべし、なのだ。