自己開示先輩
アディクトを待ちながらのパンフレットによせる、高知さんの文章はパンチがあって何度も読んだ。
「見栄を張り、強がり、平気な振りをする。それが俺の生きづらさだと気づいたのはだいぶ後のことだ。そんなことを言ったら生きづらい奴なんていなくね?と俺は仲間に尋ねる。ええ、そうですよ。だから我々は選ばれし者なんですよ。なんせそれを認めて、自分から言えるんですから。なるほど、そういうことか。でも世間的には負け犬に見えるんですから、面白いですよね。確かに面白い」
自己開示して、内側にある見たくない自分をあぶり出していく作業は、大変だったし辛かったに違いないけれど、わたしも、自分の奥をあぶり出す作業を、事あるごとにするようにしている。
知ることは癒しという言葉があるほど、自分を知れば知るほど、ラクに生きられることであるということを知ってしまったし、隠したいことほど先に言ってしまった方が、これまたラクに生きられるということを知っているからだ。
確かに、自己開示すればするほど、負け犬だと思う人もいるかもしれない。
2005年の高知さんは、芸能人としてかっこよかったし、
この前隣にいた高知さんは、自己開示先輩としてかっこよかった。