壊れた壁や柱は今も崩れ落ちたまま

避難所で一番疲弊したのは、他人との生活でした。もともと人と接することが苦手な私にとって、知らない人と24時間過ごすこと、気を使って自由にトイレにも行けないことは何よりのストレス。

そして65歳の母のことも心配でした。避難直後、母は家のことばかり考えていたようです。家を出るときに、崩れ落ちた内壁を見たためでしょう。戻って少しだけ様子を見たいとしきりに言うので、よくないと思いつつも叱りつけてしまいました。

しばらくして、家に戻れない私たち親子は、金沢の宿泊施設に移ることに。いわゆる二次避難です。そして現在もまだ宿泊施設のお世話になっています。

地震の数日後になんとか申請した罹災証明書の結果が最近届いたのですが、認定の内容に不服があり二次申請をするつもりです。

しかし再調査の日程を決めるだけで2ヵ月以上はかかるらしく、二次の結果が出るのはもしかすると夏を過ぎるかもしれません。その調査があるため、壊れた壁や柱は直すことができず、今も崩れ落ちて断熱板が見えたままになっています。