日本最古の女流作家は誰?

さて、ここで問題です。

世間一般の方に「日本最古の女流作家は誰か」とたずねたら、いったいどんな名前があがってくるでしょうか?

本郷和人先生が監修を務める大人気の平安クライム・サスペンス!『応天の門』(作:灰原薬/新潮社)

そう聞かれたら、多くの方がやっぱり「紫式部」だと答えるのではないでしょうか。

「朝廷のトップに立ちながらも、政治にまったく見向きもせず、女性ばかり追いかけている人の物語がなぜこんなに高く評価されるんだ!」といった悪口はいつの時代にもあります。

でもそれも、あくまで『源氏物語』のすごさを認めた上での話。

1000年も前に叙述されたこの物語は、やっぱり私たち日本人の宝だと思います。