“アフター更年期”による体質の変化も

「更年期が終わりに近づき、エストロゲンの分泌がほとんどなくなると、症状も軽減。ある日突然、霧が晴れたように不調がなくなります」

つらい不調がなくなるのはうれしいことですが、それ以降の“アフター更年期”は、エストロゲンの恩恵がなくなることで体質が大きく変わる時期。

「エストロゲンには、悪玉コレステロールの産生を抑制して血管の柔軟性を保ったり、骨を丈夫にしたりする作用があるのですが、更年期後はその働きが失われるため、動脈硬化や高血圧、骨粗しょう症のリスクが高まります。いっそう生活習慣に注意して生涯の健康を守りましょう」

次回からは、更年期症状を和らげるコツについて詳しく紹介します。