衾覆いの儀

なお天皇は夜御殿〈よるのおとど〉というところにいます。寝間着としては直垂〈ひたたれ〉を着て、御悵台〈みちょうだい。ベットのこと)に横になる。

本郷和人先生が監修を務める大人気の平安クライム・サスペンス!『応天の門』(作:灰原薬/新潮社)

そして衣服を着替えた女性も御悵台に入る。

すると女性の父母、もしくは縁の深い貴族が二人に衾〈ふすま〉を着せかけて、退出する…。

これを衾覆〈ふすまおお〉いの儀、と呼びます。

衾はいまの布団。長方形のものと、掻い巻きのようにえりや袖のあるものがあったようです。

そのあと二人がどうするか・・・。毎度のことながら、ヤボな話はやめましょう。