現在ハウスクリーニングのアルバイトに従事している(撮影:本社写真部)

あたたかい言葉をかけていただいたのは、それだけではありません。芸人時代によく行っていた食堂のお母さんが僕を見て、「あんた負けないで、絶対に頑張ってよ」と励ましてくれて。ぐっときました。

もちろん、騒動のあとは、僕の周りから自然と去っていった人もいます。その一方で、相方の矢部(太郎さん)との関係は深まりました。

騒動からずっと、矢部には本当に世話になっています。何かにつけてアドバイスしてくれる矢部の大切さを感じましたね。芸人に戻ることは、今は考えられませんが、矢部とはまたいつか一緒に何かできたらいいなあと思っています。

 

地に足をつけ一日一日を大切に

今、僕は42歳で、人生の後半に差し掛かり、正直、焦りはあります。しかし再起するために、このハウスクリーニングのアルバイトを始めてよかったなあと、最近しみじみと感じています。このアルバイトを始めたことで出会った人もいるし、この経験は、きっと、自分自身の中で活きてくるはずです。

2015年に立ち上げたコンサルティング会社「株式会社イリエコネクション」は、取締役や社員も抜け、今は僕一人。いつか会社の中に、清掃関連のブランドを立ち上げられたらいいですね。

その目標を胸に、自分には何ができるのかという問いを常に自身にぶつけながら、地に足をつけて、一日一日を大切に頑張って生きていこうと思います。