物欲の正体は「他人の影響」

私は物欲の正体を、多くは「他人によって影響されているもの」だと考えています。

「他人から認められたい」という気持ちが物欲として現れた場合、他人から良く思われるかどうか、という基準でモノを買ってしまいます。

『がんばらないミニマリズム モノ・時間・暮らしのゆとりをつくる』(著:mai minimalism/祥伝社)

そして、周囲の人と比較して自分が劣っていると感じた場合は、それを克服しようと周りと同じようなモノが欲しくなります。

友達やインフルエンサーが持っているモノを見ては、興味や憧れを抱いて「私も欲しいな」と思ったり、広告やSNSなどのメディアで目にした新商品やトレンド情報の影響で、モノを無計画に買ってしまうこともあります。

もちろんこの他にも、周りからの承認にかかわらず、自分が本当に好きだから欲しいと思うモノや、セール価格でものすごくお得だったモノ、数量限定で特別感のあるモノなど物欲が刺激される理由はさまざまあると思います。

しかし、他人からの影響で物欲が刺激されてモノを買う傾向が強い場合、モノを買って物欲が満たされたことで自分自身が満足できるのは一瞬です。

「欲しい!」と思ったモノを手に入れられたらもっと幸せになれると思いがちですが、実際は買っても買っても満足することはできません。

「他人という軸の定まらない基準」で欲しいと思うがままに買い物をし続け、すぐ飽きては手放すという悪循環が生まれてしまうのです。