リバウンドの危険性

ただ最近は、激しいダイエット方法はリバウンドするよねという風潮は世の中的にも広まってきているようです。私の本は、編集者さんが「3ヵ月で自然に痩せていく」というタイトルを考えてくれたのですが、今までのエンタメ的な「一週間で痩せる!」みたいな短期で痩せるダイエット方法に対するアンチテーゼ的な感じはあったと思います。

N)確かに「ブロッコリーしか食べちゃいけない」みたいな。(笑)それで運動すれば絶対痩せますよね。でも、おっしゃるように、それを継続的に一生続けるのは無理ですね。
やっぱりダイエットって体重を落とした、その後も大切なのですか?

K)そうですね。やっぱり、それまでの生活に戻したら、文字通り戻ってしまうので。「痩せる生活」にするというよりも「太らない生活」にしたら、適正体重に戻るというイメージですね。

M)野上さんの3ヵ月で自然に痩せていく仕組みをまとめると、8時間食べて16時間は基本的には食べないという事ですが、水は大丈夫ですか?

K)はい、大丈夫です。

M)食べ物は、炭水化物はおすすめしていないのですか?

K)いいえ。基本的に三大栄養素、炭水化物(糖質)と脂質とタンパク質はきちんと摂りましょうと言っています。一昔前に流行った糖質制限やカロリー制限は、3大栄養素のバランスを崩しているので、体調を崩したり、リバウンドの危険性もあります。最近の研究では糖質制限は、短期的には痩せるが長期的に行うと健康を害するとも言われています。

M)なるほど、そこはバランスを取っていくのですね。あと、野上さんが、ご著書の中で「娯楽食」と「ベース食」のお話をされていたのですが、どういう違いがあるのですか?

K)「娯楽食」というものは、基本的に体ではなくて脳が喜ぶ食べ物です。高糖質、つまり主食になるご飯類や麺類、甘いものガッツリ系と。次に高脂質、これは揚げ物やクリーム系のもの。そして、糖質と脂質の掛け算ですね。

例えば、カツカレーやクリームたっぷりのケーキとかは「娯楽食」で脳が大喜びする食べ物です。娯楽食に対して、ベース食というのは脳ではなくて、体が喜ぶ食べ物です。食物繊維やタンパク質、体に良い脂質が含まれているものです。

M)生野菜とかお豆腐とか。

K)そうですね。肉類や魚類もOKです。あとは、和食で「まごわやさしい」と言われているもの。つまり、豆類・ごま(ナッツ類)・わかめなどの海藻類・野菜・魚・きのこ類・いも類。これを基準にした食事に切り替えていくと良いです。

M)「娯楽食」に関しては、どのタイミングで食べて良いのですか?

K)「娯楽食」は3日間「ベース食」にしたら、その次の日は、3日坊主でお休みの日なので、一食だけ好きなものを食べる。一品ではなく一食です。

M)その一食はカロリーをあまり気にしなくていい?

K)はい。お休みの日は好きなもの、食べたいものを食べてほしいです。

M)その4日目は3食、食べて良いのですか?

K)そうですね、3食食べて良い。そのうちの一食は「娯楽食」でOK。