入寮当日

入寮当日。

まさかの関東大雪予報。朝からだんだん雲行きが怪しくなり、昼過ぎから白いベチャ雪が舞い乱れる悪天候。普段は1時間くらい高速道路を使って辿り着く道は軒並み閉鎖され、結果的に自宅から寮まで3時間かかってたどり着いた。

運転していた父親とは、思いがけず長いドライブでたくさん話ができたようだ。
最近はいつか車の免許を取りたい翔大に、運転席から標識や交通ルールなどを教えるようなことが多かった。スニーカーや野球、車のこと。きっと名残り惜しむように、いろんなことを話したのではなかろうか。
(ワタシは後部座席でデッカい鯨の夢を見ながらガーガー眠っていた。)

寮に着いて少ない荷物を下ろすと、いったんまた3人で食事に出て、すぐ戻った。
何度行ってもつくづく、素晴らしい練習設備に恵まれた大学だ。少し街やキャンパスから離れたところにあるグラウンドと寮は、学業と野球に専念するにはこれ以上ない環境。
親としては安心して、よろしくお願いいたします、と息子を託して寮をあとにした。