あらためてあらすじ

今日の回で放火事件に判決が出、朝鮮人の兄弟・兄の金顕洙が無罪であることが裁判にて認められました。

判決に対し「ありがとうございます」と泣きながら土下座する顕洙に対し、「感謝されるようなことはしていません」と裁判長の航一は顔を上げるように促します。その様子を見て、敵(かたき)を見るような表情で場をにらみつける弟の金広洙(成田瑛基さん)。そして複雑な表情を見せる入倉(岡部ひろきさん)。

その後、入倉の様子が気になっていた寅子は、星と三人で喫茶ライトハウスへ食事に行くことに。

金広洙の表情に納得がいかなかったという入倉。これまでの歴史がそうさせた、と語る寅子に対し「昔のことなんて知りませんよ」「オレは誰も虐げたことなんてない、普通でいるのに! 敵扱いされてにらまれて…。そんな態度されちゃ、そりゃ彼らへの印象だって悪くなる。頭じゃダメだってわかってても」と反論しました。

その様子を少し離れていたところから見ていた弁護士の杉田太郎。

無力さを覚えるという寅子に対し、「ま、ご立派ではあるろも。せやろも、戦争が終わってまだ10年もたってねえ。平等やら何やらに気をつかえんのは、学があるか、余裕がある人間だけら。憲法が変わったんだすけ、変われ! なんて言われても、全部ねえなったみてえで…おっかねなってしもう。そんげ人間もいるでしょうて」と語るのでした。