なんてきれいなトイレなの!?
終わった後に毎日森先生が見にきてくれて、目を見張りながら仕上がりに驚いて声を上げた。
「なんてきれいなトイレなの!?
素晴らしいわ!よく頑張ったね!本当に素晴らしい!!!」
先生のこの言葉に十分報われた小6のいずみは、俄然やる気が出た出た!次の日もまた次の日も、学校のトイレを応接室のようにピカピカに磨き上げた。毎日毎日、これでもかと言うほど森先生は私たちを褒めてくださった。私たちのチームも日に日に掃除の要領を得るようになり、仕上がりもますます綺麗になっていった。
褒めてもらえる喜びからか、いつのまにか子どもながらに「汚い」「嫌だな」という気持ちが薄れていったように思う。
ある時、森先生から
「このトイレは本当に綺麗で気持ちがいいので、遠くからわざわざ使いに来たくなるわ。本当にありがとうね」
と言ってもらえたことが、何より私たちの誇りになった。いつか誰もが寝転がれるようなトイレにしよう!と思っていたくらい。いや寝転がるのはどうだろう。でも、どこよりもきれいなトイレに保っていることが自信になっていった。