また水については、避難所でペットボトルが配給されたり、給水車が回ってきたりするので、災害時の給水場所を事前に確認しておきましょう。
ただし、給水場所から家まで運ぶのは重労働。ポリタンクに水を入れたものの、重すぎて運べなかったという声をよく聞きます。そんな時のために、カートを用意しておくと便利です。
ほかには、二重にしたビニール袋に水を入れてショッピングカートで運んだり、段ボール箱にビニール袋を二重にかぶせ、そこに水を入れて袋の口を縛って運ぶ方法も。マンションのエレベーターが使えない時は、水を入れたビニール袋をリュックで背負うとラクですよ。
災害時に最も困るのは、トイレ問題。断水や排水管の損傷によって流せなくなる可能性があるため、携帯トイレの準備は必須です。
携帯トイレは、ビニールの汚物袋と、排泄物を固める凝固剤が入っていて、1セット100円ほど。便器に汚物袋を取り付けて使います。トイレの使用回数は少なくても1人1日5回、1週間で35回と言われており、家族3人なら105個が必要に。家族が多いほど高額になってしまうので、代用品を使うのも手です。
まず、下地袋となるビニール袋を便器にかけ、養生テープでずり落ちないように固定。その上からもう1枚ビニール袋をかぶせ、用便の水分を吸わせるために新聞紙などを敷いておく。
排泄後は上のビニール袋だけ取り外して口を縛り、ゴミとして処理します。防臭袋に入れるのが理想ですが、ゴミ袋の上からラップを巻くと臭いを遮断できますよ。
ラップは使い勝手がよく、食事を盛り付ける前にお皿の上に敷き、食べ終わった後に捨てれば洗い物を減らせます。使い道の多い厚手のビニール袋(45L)とラップは、たくさん常備しておきましょう。
『婦人公論』8月号には、特別付録「書き込み式で安心非常時に役立つmy防災手帳」がついています。地震や豪雨などの災害に見舞われた際に役立つ知恵をハンディな1冊にまとめました。全国の書店でお取り寄せが可能。ネット書店でも購入ができます。