孫のパワーに負けないように

当初の目的だった「好きな服をもっとおしゃれに着こなす方法」もたくさん教えていただきました。たとえば、以前の私はお腹の周りやヒップラインが気になって、自分の好きなふんわりしたトップスを着るときに、いつもお腹を隠すようなルーズな着こなしをしていたんです。そのせいで、どうしても「おばさんっぽく」見えてしまう。

すると、先生から「隠すのではなく、体のラインをじょうずに見せた方が美しいですよ。トップスをウエストインした後にブラウジングすればスッキリ見えます」と教えていただき、さらに袖をひと折りして手首を露出するようにしたら、同じ服でも格段におしゃれに見える! 以前は自信がなくて体型を隠しがちだったのが、今では胸を張って堂々と街を歩けるようになりました。

ウエストイン「あり」と「なし」。同じコーデで、着こなしによって印象が変わる

 

10年間、クローゼットの中で眠っていたベレー帽も、かぶり方を教えていただいてスタメンに復活。着こなしの基礎知識を学んだことで、もともと好きだったアイテムも自信を持って着こなせるようになり、おしゃれの幅が広がりました。夫や娘にも「変わったね」と褒められます。1歳と3歳になる孫の家にもちょくちょく遊びに行っているので、孫にも「可愛いおばあちゃん」と言われたい。

そのためには「枯れたおばあさん」ではなく、いつまでも元気でいなければ、と。『着る学校』で習った知識を応用し、孫と遊ぶ日は赤いシャツやキャラクターのついたTシャツなどを着て、孫たちのパワーに負けないような装いを心がけるようにしています。

『着る学校』受講生・リリーさん
10年ぶりにスタメン復帰したベレー帽を合わせて