目からウロコで、白いスニーカーに挑戦

授業を受けて衝撃的だったのは、自分が好きだと思って履いていたブロンズカラーのローファーを、西先生が「無難な靴」とコメントされたこと。自分では「どんな服とも合うので好き」と思っていたのですが、「どんな服にでも合うのは無難ということ!無難はおしゃれの敵よ」というひとことが目からウロコで。

その代わりに、先生がアドバイスしてくださったのが白いスニーカー。それもまた衝撃でした。というのも、私は「スニーカーなんて、おしゃれな服には絶対に似合わない」と思っていたので、それまで1足も持っていなかったんです。でも、思い切って試してみたら、同じ服を着ていても「スニーカーを合わせたほうが断然素敵!」と他の生徒さんたちからもとても好評でした。「スニーカーはおしゃれじゃない」「スニーカーは私に似合わない」というのは、自分の勝手な思い込みだったことにあらためて気づかされました。

『着る学校』受講生・リリーさん
ポップなアウターとスニーカーのコーデ

帽子も、それまでは麦わら系の小ぶりな帽子を愛用していたのですが、「流行のおしゃれを楽しみたいなら、バゲットハットにトライしてみたら…」と新しい課題をいただいたので、またもやショップに飛んで行きました。さらに、『色を着る』をテーマにしたレッスンのときには、今まであまり着なかった鮮やかな黄色のブラウスに挑戦。「派手かしら」と最初は抵抗もありましたが、組合せをあれこれ試してみるうちに「あれ?意外とワタシ似合ってる?」と思ったり(笑)。毎回、先生や仲間を信じて、それぞれの課題をとにかくやってみて、「このコーディネートはどうですか?」と尋ねると、いい場合も悪い場合も、先生や生徒のみなさんがすぐに反応してくれる。それが本当に嬉しくて……。「じゃあ、今度はボトムスの色を変えてみよう!」と、手持ちの服をあれこれ引っ張り出して、気付けば夜中までコーディネートの研究をしていました。

水彩画やお琴など、これまで様々なお稽古事に通ってきましたが、こんなにハマった習い事は初めてです。レッスンを通じて、今までの自分とは縁のなかった服やアイテムをコーディネートに取り入れられるようになったことで、おしゃれも心も自由になって、服を着ることをとても楽しく感じられるようになりました。

『着る学校』受講生・リリーさん
黄色ブラウスのコーデにチャレンジするリリーさん