(写真提供:Photo AC)
令和7年9月に総務省統計局から発表された「統計からみた我が国の高齢者」によると、総人口に占める高齢者の割合は29.4%で、過去最高となったそうです。そんな中で明治大学教授である齋藤孝さんは、「長老と老害は紙一重。年齢を重ねたら、知恵や経験を生かして周囲に貢献する<長老力>を発揮し、老害とならないことが大切」と語ります。そこで今回は齋藤さんの著書『長老力 老害と呼ばれない人になる!』より一部を抜粋し、人生後半の成熟の流儀をお届けします。

高齢者の居場所

おじいさんやおばあさんというのは、同居ではなくても、昔はかなり近い感じがしました。ですから、自然と長老力が発揮されていました。

現在も沖縄には、そうした人間の循環が残っているようです。

“おばあ、おじい”の存在です。彼らを中心に一族何世代もの人たちがお墓に集まり、シーミー(清明祭)という先祖供養の宴会をしています。

“おばあ、おじい”が、子や孫たちの成長を見守っているからこそ、一族がまとまります。そして彼らが亡くなれば、次の世代が“おばあ、おじい”になっていきます。