宣言通り中学ではバスケ部に入り、部活を楽しみに学校に通ったが…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは京都府の70代の方からのお便り。幼馴染から送られてきた、小学校の卒業文集。そこからワクワクした思い出がよみがえり――。

あの頃のワクワク感

「小学校の卒業文集が出てきたよ」。幼馴染が弾んだ声で電話をくれた。小学6年生の自分はいったい何を書いたのだろう。「私の作文、コピーしてくれない?」と言うと、すぐに送ってくれた。

「6年生になった時、『あと1年たつと中学1年になるんだ』、そう思うと、なんだか心がうきうきした」

作文はこんな文章で始まっていた。続いて、中学校で何の部活に入るか迷ったこと。ソフトボール部、テニス部と心揺れた末に、最後は「バスケットボール部に入る」と決意していた。ワクワク感に満ちた自分がなんとも微笑ましい。

宣言通り中学ではバスケ部に入り、部活を楽しみに学校に通った。この頃はまだ遊び気分で、ただただ楽しかった記憶がある。高校はインターハイに出場するような強豪校。中学時代と違って練習は厳しかったが、友達と助け合って3年間頑張った。