デジタルよりアナログ

そして、この“ひとり時間”を持つことで、自分に正直になれました。

自分との対話でふわりふわりと浮かんでくる願望は、自分の素直な思い。

(写真提供:Photo AC)

“こうしたい”という思いを否定することなく、“なぜ”そう思うのかの対話を、とことん続けた結果、私は54歳にして、“起業”という目標を誰に否定されることなく、持つことができたのです。

現在は、この“ひとり時間”を維持するために、外出するときはなるべく家から駅まで25分ほどかけて歩いています。

野鳥のさえずりに耳を澄ませたり、草木の匂いを楽しんだりして五感を満たすと、ふとアイディアが思い浮かんでくるのです。

東洋思想に“人も自然の一部”という考え方がありますが、私の実感としても、自分の感覚を研ぎ澄ませるのに効果的なのは、デジタルよりアナログ。

スマホの情報で脳を刺激するより、音や匂いといった心身への刺激が、いいアイディアを呼び起こしてくれます。