最近は、両親が亡くなるまで入居していた老人ホームにも遊びに行っています。実は、2月に東京に戻ってきてからしばらくの間は、段ボールの荷物も開けられないほど疲れ果て、家の中でずっと横になっているような状態でした。

「アフター更年期」で心身ともにガクッと落ち込んだ時期と引っ越しが重なり、体調を崩してしまったのかもしれません。「なんだか、人生に疲れちゃった」と、気力も失せてグッタリしちゃって。

そんなある日、「老人ホームで津軽三味線のコンサートをやるよ」と、友人が声をかけてくれたのです。そこで、両親の最期を看取った切なくも懐かしいホームに出かけてみたところ、当時のままのアットホームな雰囲気が、たまらなく心地よく感じられました。

職員の方と顔なじみということもあり、それ以来、毎日のように顔を出しています。ロビーで行われている「転ばない体操」に参加したり、食堂の一角で入居者の方たちとおしゃべりしたりトランプをしたり。

「ご飯でも食べていけば」と職員の方に誘われてからは、1食600円をお支払いして皆さんと夕食をともにするのが、すっかり習慣に。おかげで、ひとり暮らしとはいえ、ちっとも寂しくありません。

週末になると、息子や孫娘たちも「安否確認」を兼ねて遊びにやってきますしね。