総務省の発表によると、2023年の70歳以上人口の割合は23.2%だったそう。約4人に1人が70歳以上であるなか、70歳を迎えたエッセイストの中山庸子さんは「したくないことや嫌いなものを明るくやめれば、新しい幸せが作れる」と語ります。そこで今回は、中山さんが「これってやめていいんじゃない」を100個ピックアップした著書『やめると人生ラクになる 70歳を越えたらやめたい100のこと』の中から一部を抜粋してご紹介します。
重たい鍋
「ヨッコラショ」を減らすために別の用途を考えた
フランス製の重たい琺瑯(ほうろう)鍋の底の一部分が欠けてしまいました。
とても気に入っていたので、取り扱っている店で修理できるか聞いたところ、残念ながら難しいとのこと。
買い直してもいいけれど、重いしなぁ……で、大きいフライパンもやめたところだったから、重い鍋もやめよう! となりました。
割れていない楕円形の(もっと重たい)琺瑯鍋は、娘宅で働くことになり、再就職先が決まってホッ。
ステンレス製の両手鍋は、琺瑯のほどおしゃれじゃないけれど、本当にラク。当たり前ですが、鍋にはたいていたっぷりの具材と液体が入りますから、腕にも腰にも負担がきます。
今ではキッチンで「ヨッコラショ」という回数が、格段に減ったはずです。