全部サッパリ洗ってしまいたい

あやしい雲行きの空
こういう雲行きが急に暑さを緩ませてくれたと思ったら,ものすごい大雨を運んできます。恐ろしい…

そういう私も、頭から鼻や耳の中までジャリジャリと埃だらけだ。むかし小学校の頃だってこんなに泥んこになって遊んでいた女子ではなかった。ジンセーとはわからないものだ。50を超えてこんなに腕白な母親になっていようとは。

わたしの持ち物もクーラーボックスからリュックや帽子、全身着ていたものに首に巻いていたタオルなどすべて、このまま油で揚げてもいいんじゃないかというほど、薄く均一に粉を叩いたような埃まみれになっている。
ザブザブザブザブ。
もうなんでもかんでも全部サッパリ洗ってしまいたい。
でもまずは疲れていて白目を剥いてでも、腹ペコたちに肉を炒めて白飯をよそい、洗濯機を回しながら弁当箱や水筒を洗い…

野球のある日は朝も早いが、やることが多すぎて帰宅してからもなかなか落ち着けない。
なのでザラザラと家の中に運び込まれた土やホコリ…
もう、掃除は明日でいいですか。

全てを片付け自分もサッパリして一杯のシュワシュワにありつけた頃には、いつのまにか食卓に突っ伏して寝てしまうこともたびたびだ。

野球の一日は、なんだか長い。

息子達はと言うと、ザッ(道具バッグ置いて)!ザッ(靴脱いで)!ザッ(練習着脱いで)!ダンっ(風呂場の戸を閉める)!
…そういうわけでもない。

我が家はダン!の前に、玄関の土間でスパイクとグローブを磨くことになっている。
何より野球道具の手入れとストレッチをして一日を終われ、というのが父・元木大介の教えだ。
野球は道具がなければできないスポーツ。どんなに技術や根性があっても、道具を粗末に扱うヤツは絶対に上手くならない。
いつものことだけれど、父親は今日のヒットやホームランを褒めるより、道具を磨かないで一日を終えようとすることを厳しく叱り飛ばす。