井戸端会議をしよう

加えて納得がいかないのは、商品の効果を表す表記だ。

「一回つけるだけでシミが飛んだ」
「3日続けたら5キロも痩せた」

こういった根拠のない効果を掲載することは、薬機法に違反している。7〜8年前、雑誌で美容系の仕事が多かった時に、薬機法の一通りの知識を学んだことがある。その知識とS N Sの表現を照らし合わせると、違反表現だらけだ。

当時は規制が厳しく、メディアも取り扱いが慎重だった。が、販売会社がインフルエンサーに報酬を支払って、商品の宣伝をするパターンでは全く無視されている。どうやら一般人の「レビュー」として扱われるらしい。

便利な時代になったと言われているけれど、これでは購入時、私たちは何を指針にしたらいいのだろうか……?

私の答えは口コミだ。先日、同年代の友人と2人でこんな話になった。友人も正しい情報が入ってこないことにモヤモヤしていたらしい。

「ネットもS N Sも信用できない時代になったよね。久乃さん、どうやって買い物してる?」
「最近、頼りにしているのは口コミだよ」
「なるほど、もう一周回って、我々が若かった頃、デパートに行っていた感覚」
「それそれ。店員さんから説明を受けるのは大事だよ。超面倒だけどコスメもカウンターに行って、試す。あとは人から使用感を聞きまくるとか。私たちは積極的に井戸端会議をして、情報を仕入れるのが一番だと思う」
「専門店に行くとかね」
「魚は魚屋で、肉は肉屋で、野菜は八百屋で。信用できる相手にしかお金を払いたくないじゃない」

ただ情報過多の時代だからこそ、できる買い物もある。仮に欲しいものがあれば、まずは売り場に行って、店員に質問をして、試着。アイテム名をメモして、検索サイトで探すと、店舗よりも安価に買えることもある。これは平成初期にはできなかった購入スタイルだ。

最終的には自己責任となるけれど、せめて博打のような買い物はしたくない。

神楽坂のネオ中華「ジュウバー」
近況でも…。神楽坂のネオ中華「ジュウバー」へ。どれも香辛料の使い方が絶妙で、油のしつこさもなく、おばさん大満足で帰宅