(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
独身、フリーランス。世間から「大丈夫?」と思われがちな40代の小林久乃さんが綴る「雑」で「脱力」系のゆるーいコラム。読んでいるうちに、心も気持ちも楽に軽くなる……。ただ「手抜き」ではなく、年齢を重ねたことで得た「脱力」による省エネによって、次へのエネルギーを担保していこう! というのが、本企画の主旨。 第1回は「私がこの夏、メイクをやめて得たもの」です。

夏場だけメイクをやめる提案、メイクをやめたきっかけ

連日気温は体温に近い。40度に迫る場所もある。温泉に浸かりながら歩いているようなものだ。私が子どもだった頃は、気温が30度に差し掛かると「暑いねえ」と、一大トピックだったことを思い出す。それがたったの約30年後に、10度以上も気温があがるとは、世も末とはこのことだ。

そんな酷暑の令和に、とにかく日々を60%の胆力で生活したい、手抜き女の小林から、提案したいことがある。

「2023年夏、女性の皆さま、メイクを休みませんか?」

と、提案するにはそれなりの理由がある。ある日、暑さがピークタイムを迎える昼時に、私は二子玉川駅界隈を歩いていた。ふと。街の一角にあった鏡で何気なく自分を見て、ゾッとした。化粧は汗と熱ですっかり溶解され、完璧なる疲れ顔となった自分がそこに映っていたからだ。その姿、圧倒的、コウメ太夫。出かける前に30分以上、己の顔面と向き合って仕込んだ化粧は、気温に負けたのだ。きれいに自分を演出するために頑張ったのに、笑いを取る顔になるとは聞いていない。