後ろから少しずつ教える

未就学の時期は、着替え、歯磨き、トイトレ(トイレトレーニング)など覚えることがたくさんです。そのため、特別支援が必要な子の中には、嫌になって投げ出す子もいます。

そんなときは、後ろから教えてみるのがおすすめです。

後ろからというのは、はじめから子ども1人でさせるのではなく、大人が一緒にすべての動作のガイドをしながら、最後のステップだけを子ども本人にさせるということです。

たとえば、パンツやシャツ、ズボン、靴下、帽子を身につけてほしい、と思ったときは、パンツやシャツ、ズボン、靴下までを一緒に手伝いながら身につけさせ、最後の帽子だけは、子どもが自分で被るようにうながします。

後ろから少しずつ教える(写真提供:Photo AC)

1つの動作をすると、「完了」となるので、それが子どもの成功体験になります。次に、パンツやシャツ、ズボンだけを一緒に行い、靴下と帽子を自分でやってもらいます。

このように、完成の一歩手前から、少しずつサポートを減らして、できる部分を増やしていきます。

大人は手伝う箇所が多く、少し大変かもしれませんが、子どもは最初の段階で、成功体験を多く積めるので、モチベーションが継続しやすく負担が少ない教え方です。