すっからかんになると、話を聞く力が発達する
発達障害の子どもは、話を聞く力の苦手さを持つことが、多い傾向があります。
これは、こだわり行動や、途中で話を忘れる不安などから、自分の話を止めることができず、聞く体制へ切り替えができないためです。
この状態で、「相手の話を聞きましょう」と指導するのは特性的に厳しいですし、本人にも不満やストレスが溜まります。
そこで、基本的に子どもの話は「最後まで聞ききる」ことがおすすめです。「最後まで」というのは、何分、何時間でも聞くということです。
話が止まったら、「もっとないの?」「続きは?」とさらに追求してみましょう。そこで本人が、「もうないよ!」と言って、頭の中がすっからかんになれば、そこで初めて「相手の話を聞く」という姿勢に切り替えられます。
このようにして、聞く経験を積んでいくと、話す聞く=100:0だった割合が、徐々に50:50に近づけることができます。
なお、大人は話を聞き続けるのは大変なので、複数人で分担して、協力して話を聞くことがおすすめです。