休み方を知ることで、環境に適応できるようになることも

一方で、疲れたときの適切な休み方を教えることで、環境に適応できるようになる子どももいますので、この方法はおすすめです。

特に、発達障害の子どもは、周囲に過剰に気を遣って活動に参加をした結果、定型発達の子ども以上に疲労を抱えてしまう子もいます。

ですから、休み方を学んだり、クールダウンスペースを設置して、定期的に休める体制づくりをすることも大切です。

不登校の子どもの中にも、学校生活の疲労が大きすぎるために、登校拒否するケースもありますので、あえて学校生活の中で、休憩時間をつくることで、登校が継続することもあります。

ちなみに、著者自身も多動があり、常に何かをしている状態がスタンダードでした。学校の休み時間も、会社の休憩時間も、常に何か作業をしているため、「休む」という感覚を知ったのは 30歳のときでした。

気づいたときは衝撃でしたが、脳の特性が異なると、このような当たり前と呼ばれる現象に気づくことにも、彼らは時間がかかってしまうのです。

だからこそ、支援者とのコミュニケーションを通して、気づいていないことを教えてあげることが重要だと言えます。