数字は曖昧さを減らす有能ツール

発達障害の子どもは、「ちゃんと/しっかり/丁寧に」など、曖昧な言葉で言われると、曖昧さを理解できず、混乱してしまうことがよくあります。

また、大人も曖昧な言い方はしない、と心がけていても、「どう伝えればいいか」と迷ってしまうこともあります。そこで、1つの方法として、数字を使って説明することがおすすめです。

「ちゃんと手を洗いなさい」ではなく、「10秒水で手洗い、ハンドソープをつけて20秒モミモミ、10秒で泡を洗い流す」と数字で伝えると明確になり、行動に移しやすくなります。

「大人の指示を理解できない」「行動が定着しない」と支援者が悩んでいるケースでは、単純に指示が曖昧で伝わっていないケースが多いので、数字で説明することで適切な行動が定着しやすくなる効果もあります。