「《1000円しか使えない》と考えると気持ちが暗くなりますが、《よし、1000円でどれだけいい買い物ができるかチャレンジしよう!》と発想を変えたら、すごく楽しくなった」(紫苑さん)

「1日1000円」をゲーム感覚で楽しんで

荻原 今は「月5万円」の生活を楽しんでいらっしゃいますが、つらく感じたこともあったのでしょうか?

紫苑 正直な話、節約を始めた当初は、「なんてかわいそうな私」と、惨めな気持ちになったこともありました(笑)。でも、あるとき、気の持ちようだと思えるようになったんです。

たとえば食料品を買う場合、私は1回の買い物につき、4日分で1000円を目安にしています。それを「1000円しか使えない」と考えると気持ちが暗くなりますが、「よし、1000円でどれだけいい買い物ができるかチャレンジしよう!」と発想を変えたら、すごく楽しくなった。

荻原 今、一般家庭の1ヵ月の食費平均が約4万円。ということは、お米や定番の調味料などを除くと、毎日の食材の買い物に使えるお金は1日約1000円です。紫苑さんのように、1000円札1枚だけお財布に入れて買い物に行くのは合理的かもしれませんね。

1000円ポッキリしかないわけだから、お肉にしても、手ごろな値段の鶏むね肉や手羽先を自然と選ぶようになる。それで家族のためにどんな料理が作れるか? と考えるのは脳トレにもなります。