板チョコを口にする桂場

それから閉廷した後、深く頭を下げた桂場は、ゆっくりと長官室へ戻ります。

椅子に腰かけたところで「桂場はこの翌月、定年を迎えて長官を退任。裁判官人生に幕を下ろすことになります」とのナレーションが流れ、桂場は深いため息をつきます。

それから机の中から何やら取り出そうとする桂場。よく見るとそれは、食べかけの板チョコレートでした。

ひとかけら割って口にした桂場は、疲労した様子を見せながら、ゆっくりとそれを味わうのでした。