歯を磨く女性
(写真:stock.adobe.com)
近年、健康寿命と口の機能の関係に注目が集まり、口腔ケアの意識が高まっています。一方で、「いつもの癖で適当に歯磨きをしている」「何年も歯科医院に行っていない」という人も多いのではないでしょうか。歯磨き指導のプロに、健康長寿に繋がる口腔ケアの心構えを聞きました(構成=浦上泰栄 イラスト=オガワユミエ)

その2よりつづく

さあ、磨こう

隅まで汚れを取り、磨き残しをなくすには、「順番」「毛先の当て方」「動かし方」が重要に。これらのポイントを意識しながら磨くと、効率よく汚れを落とせます

1)歯間清掃からスタート

最初に歯の根元のすき間やブリッジの間に溜まった汚れを落としておく。歯ブラシを先に使うより歯垢の除去率が高くなり、フッ化物が歯間に残りやすくなるメリットもある。すき間が狭い人はフロス、広めの人は歯間ブラシを。1日1回は行いたい

【歯間ブラシ】

歯間の根元にある三角形のすき間にI字型のブラシをまっすぐやさしく通し、それぞれの歯面に沿わせて前後に2~3回ずつ動かす。奥歯のすき間にはL字型が使いやすい

歯間ブラシ
歯間ブラシ

【フロス】

歯と歯の隣接面に上からフロスを通し、根元のすき間まで下げておく。歯のカーブにフロスを沿わせ、フロスを前後にスライドさせながらゆっくり上方向に動かし、抜き取る

フロス
フロス