私はママ友たちにお礼をちゃんと言えたのだろうか

何人かとは未だに親しくしているが、ほとんどの人とはもう連絡さえとっていない。

子供の時によく行ったという海水浴場での一枚(写真:堀井美香さんのインスタグラムより)

懐かしくてスマホのアドレスに溜まっている100人ほどのママ友欄を見てみたが、顔を思い出せない人すらいる。

あんなに濃い時間を過ごしたのに、同じ街であってもきっとお互い気がつかないのだ。そしてもう約束を取りつけて会うこともしないだろう。寂しいけれどママ友というのはそういうものなのかもしれない。

私はママ友たちにお礼をちゃんと言えたのだろうか。みんな元気にしているだろうか。

もしもう一度会えたなら、子供のことなんか一言も話さずに、自分たちのことだけをベラベラと喋って、労をねぎらいあいたいとも思う。

ママ友の同窓会なんて聞いたこともないけれど、あってもいいかなと思ったりするのだ。

※本稿は、『一旦、退社。』(大和書房)の一部を再編集したものです。


一旦、退社。~50歳からの独立日記』(著:堀井美香/大和書房)

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