子供の頃の島田さん(写真提供:『悲しみは笑い飛ばせ!島田珠代の幸福論』/KADOKAWA)

 

しかし、小学2年生のある日。私は人見知りを克服することになったのです。その日は書写の授業があり、担任の先生の代わりにやってきた先生が授業を見てくれるという、ちょっとしたイレギュラーがありました。それでも、やることは変わりません。いつもどおり黙々と筆を動かして文字を書くだけです。

先生の元へと自分の書いた半紙を持っていくと、先生は信じられないくらいのリアクションで褒めちぎってくれました。

「この字だ! みんなこれを手本にしなさい。本当に潔い字だ!」

子どもながらに少し戸惑いはあったものの、褒められることがこんなにも気持ちがいいというのを初めて感じた瞬間でした。子どもは褒められて伸びる、とよく言われますが、あれは本当です。私は身をもって体験しました。

この出来事以降、私は学校で積極的に話せるようになり、当時流行っていた志村けんさんのモノマネまでするようになりました。クラスの中で自分の立ち位置が「面白枠」だと認知されるようになってからは、テレビで流行っているモノマネをどんどん取り入れるようになりました。