築20年目以降の「床」問題とは?

〈築15年目=ガス給湯器の交換〉築15年目頃に多いのは、キッチンや浴室のお湯の出が悪くなり、ついに冷たい水しか出なくなるケース。

ガス給湯器の交換時期である。真冬に壊れると最悪だ。我が家がそうだった。

お風呂に入れず、シャワーも浴びられず、お皿も冷水で洗った。一気に貧しい「昭和枯れすすき」感が満載になって悲しくなる。だからこそ予兆が現れたら迷わず交換しよう。

従来型のガス給湯器であれば15万〜20万円、最新省エネタイプガス給湯器のエコジョーズで20万〜30万円、この際、オール電化住宅に変えてしまうのであれば貯湯タイプのエコキュートで70万円前後必要である。

ただしオール電化は火を使わないから「火災予防」程度の気持ちで採用するのがよい。その他、15年間の間には蛇口やそのパッキンの交換や照明器具の交換、床のワックスがけ、網戸の交換、建具の建て付け調整など小さな修繕が起こる。

〈築20〜30年目=床の張り替え〉築20年から30年目になると、床の張り替えが必要になることがある。

〈築40年超のアラフォー住宅、注意したいのは床〉築20〜30年を超えてくれば、なんとなく違和感が出てくるのが「床の傾きや沈み」である。

特に1980年代後半からバブル後の1990年代前半ぐらいに建てられた住宅では、床がしなる症状が出てくる割合が高めだ。

人間は傾きに敏感である。少しの傾きで平衡感覚が乱れ、吐き気やめまい、肩こりなどの不調を訴えるようになる。

床の傾きが1000の6(0・34度)を超えると、ほとんどの人が違和感を覚えるといわれる。敏感な人では1000分の3、1メートル先がたったの3ミリ傾いただけで頭痛を覚える。