「若作り」より効果的だったもの
私は介護職なので、80代や90代の利用者さんとのお付き合いが多い。するとみなさん口を揃えて、「若くていいわね」と言う。
しかしいくら若いと言っても、正真正銘の若者である20代、30代と一緒に働いていると、「敵うわけがない」と感じることばかりだ。疲れやすいし、明らかな不調も出てきた。3年前には原因不明の頭痛に悩まされて、内科・耳鼻科・脳外科とたらい回しにされた。
ほかにもこまごました不具合でメンテナンスが必要になり、整形外科・婦人科・皮膚科・眼科・消化器内科へ。どこの医者にも要経過観察と言われてへこんだものだ。
きわめつきは、もともと不調気味だった胃にポリープが見つかり、手術が必要になったこと。内視鏡手術で済むので難しいものではなかったし、入院も1週間程度だったが、手術の前夜から翌日の昼までは絶食。そのうえ、術後の食事は重湯からである。
回復食とはいえ、とてもじゃないがお腹が満たされない。59歳にして意図せぬファスティングダイエットをする羽目になり、かなり体重が減ってしまった。
その後しばらくして職場に復帰したが、抵抗力が落ちていたのかコロナに感染。そのせいで体重も増えず、体調は思うように回復しない。