俳優の西田敏行さんが10月17日に虚血性心疾患のため76歳で逝去されました。取材などで親交のあった中西正男さんが、その人となりを振り返ります(文◎中西正男)
人間臭いチームに惚れて虎党に
俳優の西田敏行さんが10月17日に虚血性心疾患のため76歳で逝去しました。
これまで幾度となく取材をさせてもらってきましたが、福島県出身で熱烈な阪神ファン。ここに西田さんの“軸”が集約されていると強く感じてきました。
デイリースポーツの記者時代から、取材の度に阪神関連の質問をさせてもらってきました。事細かにその時の阪神の戦い方を分析して自分の思いを強く話す姿に、本当に好きなんだという思いがストレートに伝わってきました。
人間臭いチームに惚れて子どもの頃から虎党になったと聞きますが、土地柄、周りに阪神ファンはいなかった。「石を投げられる」ような状況でも、自分が好きと思ったものは貫く。誰が何と言おうが変えない。その思いの強さが阪神への思いに表れていました。
芸能取材をして26年目になりますが、その世界で突き抜けて売れる。そんな人には共通点があると感じてきました。