芸能人の逮捕で作品がお蔵入りに

芸能界の不祥事も相次いだ。2月、自宅での出張アロママッサージ中に女性従業員に性的暴行を加えたとして俳優の新井浩文(40歳)が、3月にはコカイン使用による麻薬及び向精神薬取締法違反で電気グルーヴのピエール瀧(51歳=当時)が立て続けに逮捕された。

5月には元KAT-TUNの田口淳之介(33歳)が大麻取締法違反で、交際相手の小嶺麗奈(38歳=同)とともに逮捕される。さらに11月には女優の沢尻エリカ(33歳)がMDMAを所持していたとして逮捕された。

出演作の多い芸能人が逮捕されると作品への影響が非常に大きい。内容を問わずお蔵入り、または出演者の差し替えがほとんどだからだ。

そんななか、11月に覚せい剤所持で5度目の逮捕が報じられた田代まさし(63歳)については、これまでと異なった対応がなされたことに注目したい。

ドラマや映画ではないが、NHKEテレ『バリバラ』の公式サイトは、田代が出演し、薬物依存について語った回に関する情報をいったんは削除。しかし、薬物依存の深刻さを伝えるためにあえて再掲載を決定した。すべてを一律に「なかったこと」としてしまうのではなく、議論を重ねることで違った対応が生まれつつある。

取り上げた事件の多くは、これから裁判が始まる。容疑者たちが法廷で何を語るのか、見守ってゆきたい。