無駄を省くことが習慣に
お稽古中、私はよく生徒さんに「『空手(からて)』を意識しましょう」と伝えます。
お茶会でお客様にお茶を差し上げた後、そのまま空の手で戻るのではなく、空になった菓子皿やお茶碗がないか目配り、気配りをして、持ち帰ります。
海外でのお茶会では、充分な準備時間のない中でお点前を披露しなければいけないこともあります。そのような時も、日頃の習慣で手際よく身体が動き、無駄を省くことができます。
このように、時間の無駄を省くためには、開始時間から逆算する習慣をつけて行動することです。それが習慣化してくると、きっと手際も良くなり、「時間が足りない……」と焦ることもなくなるはずです。