(写真提供:Photo AC)
2024年11月1日から、フリーランスが安心して働ける環境整備を目的とした法律「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が施行されました。フリーランスという働き方が普及するなか、ライターのいしかわゆきさんは、不注意や多動・衝動性などの特性がある「ADHD(注意欠如・多動症)」を抱えながら、フリーランスとして活躍しています。そこで今回は、いしかわさんの著書『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』より一部引用、再編集してお届けします。

ADHDフリーランス、自己肯定感を上げるには?

これはADHDあるあるですが、苦手なことや、できないことが多いがゆえに、「なんで自分は当たり前のことができないんだろう……」と自己肯定感を下げてしまいがち。

うっかり忘れ物をすることも、遅刻をすることも「自分が不注意だからできないのだ」と思ってしまうので、ポンコツな自分に嫌気が差してしまう。

ここでは、わたしが仕事に疲れたときや、自己肯定感が下がってしまったときにやっていることをお伝えします。

(1)「理解ある人」とだけ仕事をする

ADHDであるわたしがこれまで生きてこれたのは、まわりの人たちの協力あってこそだと思います。

「そろそろ出ないと間に合わないよ!」「傘持った?」「明日は何時に家出るの?」とリマインドしてくれる両親、遅刻しても「お店を見ていたから大丈夫だよ」「そうだろうと思って15分早めの時間教えといたよ」と笑って許してくれる友人……。

まわりの人の理解なくして、わたしはこの世界で健やかに生きることはできなかったはず。だからこそ、仕事でも自分の特性に理解ある人と一緒に組めればこれ以上のことはありません。

わたしの場合は、「締め切りギリギリになる癖があるので、余裕を持ったスケジュールを教えてもらえるとありがたいです」「朝が苦手なので打ち合わせは午後にしてください」と正直に伝えるようにしています。

自己中に見えるかもしれませんが、「締め切り厳守!」な人と働いても、双方が辛い思いをするだけなので、できるだけ理解ある人と働くことで気持ちよくお仕事ができるはずです。

自分の特性を伝えたうえで、「それでも一緒に仕事がしたい」と思ってくれるような人に出会えたら、めちゃくちゃ大切にしましょう!