普通に思いやりをもって接してくれればいい
――ちなみに映画の中でマメさんのセリフにありましたけど、「俺たちの障害を利用してる」なんて思いが、みなさんから東さんにぶつけられることもあるんですか?
東 映画のセリフの中のクレーム、みんな、本当に言われてます!
エスム ああいうことを普通に、飲み会とかで話し合うわよね。
ドリアン そういうことを言い合えるから続いてるんじゃない?コミュニケーションが深まって関係ができれば、互いの特徴をジョークにして笑えたりするし。
――世間には、皆さんと関わりたい人はたくさんいて、でも失敗を恐れて踏み出せていない気がします。障害のある方たちと交流するとき、気をつけるポイントやルールはありますか?
ドリアン そういうのは関係性とか、時と場合によるから…「この言葉はだめ」とかは単純には決められないかな。
東 普通に思いやりをもって接してくれればいいのよね。
エスム そういう「もやもや」はあとで考えるとして、まずは映画での、ちづるさんの色んな殺され方を楽しんでいただきたいわ。そして勿論最後のどんでん返しも。
マメ とにかく電車に子ども料金で乗せろー!
東 (笑)…とまあ、本当にまぜこぜな一座が全力で取り組んだ映画、ぜひお楽しみください。最初は戸惑っても、やがて本気で笑って楽しめます。そして一緒に「まぜこぜ社会」を実現しませんか?
●映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり』は全国順次公開、詳しくは公式サイト でご確認ください
https://mazekoze-matsuri.com/
映画『まぜこぜ一座殺人事件〜まつりのあとのあとのまつり〜 』
監督:齊藤雄基
出演:東ちづる、大橋弘枝、ダンプ松本、ドリアン・ロロブリジーダ、桂福点、野澤健、マメ山田、三ツ矢雄二、峰尾紗季、森田かずよ、矢野デイビット、悠以 / 石井正則、芋洗坂係長、山野海(五十音順)
脚本:エスムラルダ
企画・プロデューサー:東ちづる
制作・配給:一般社団法人 Get in touch
配給協力・宣伝:Action Inc.
2024年/日本/91分/カラー/ステレオ
(C)2024 一般社団法人 Get in touch
【あらすじ】
特性あるプロのパフォーマー集団、まぜこぜ一座は、舞台「歌雪姫と七人のこびとーず」
終演後、関係者と共に打ち上げ会場に集っていた。興奮と談笑の中で、座長の東ちづるの楽屋から悲鳴が響く。座員たちが駆けつけると、そこには首を絞められて息絶えた東の姿。
驚愕する座員と関係者。だが楽屋のフロアのエレベーターは使えず、携帯の電波も遮断されていた。「犯人はこの中にいる」と確信するドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダが、義足のダンサー森田かずよを助手に犯人探しを始める。なぜ?誰が?座長 東に憎しみを抱く者なのか?ドリアンが探る中で、座員、それぞれが抱えていた不満が露わになり、事件は思いがけない展開に!
VIDEO
東ちづる
俳優・一般社団法人Get in touch代表
広島県出身。会社員生活を経て芸能界へ。ドラマ、映画、情報番組の司会、コメンテーター、講演、出版など幅広く活躍。プライベートでは骨髄バンクやドイツ平和村、障害者アート等のボランティアを30年以上続けている。2012年“まぜこぜの社会”をめざす、一般社団法人「Get in touch」を設立。代表として活動中。2023年、TEDxKyoto登壇。著書に『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか 』、自ら描いた妖怪61体を社会風刺豊かに解説した『妖怪魔混(まぜまぜ)大百科 』(ゴマブックス)などがある
マメ山田
日本一小さい俳優・手品師
兵庫県出身。1966年にコメディアンを志し、芸人のルーキー新一が大阪で主宰していたルーキー爆笑劇団の団員募集の広告を新聞で見て応募し入団する。以来、コメディアン、マジシャンとして数々の劇場で活躍する。1982年からは舞台を中心に俳優活動を開始。映画『青い春』(2002年)、『ナイン・ソウルズ』(2004年)に出演している。2009年7月には靖国神社のみたま祭りの見世物小屋「見世物地獄」に出演し手品を披露するなど、エンターテインメント業界のさまざまな分野で芸能活動を続けている。
エスムラルダ
ドラァグクイーン、ライター、脚本家、歌手、俳優
1972年大阪府生まれ、東京都育ち。1995年3月一橋大学社会学部卒業。8年強の大手印刷会社勤務を経て、フリーランスに。日本シナリオ作家協会会員、日本劇作家協会会員。大学在学中、同学年の友人・ブルボンヌ主催のクラブイベントでドラァグクイーンデビュー。クラブイベントを中心に活動し、企業イベント、舞台公演やメディアにパフォーマー/MC/俳優/コメンテーターとして出演。教育機関や地方自治体で、セクシュアリティや同性パートナーシップ制度についての講演も行っている。2002年、東京都の「ヘブンアーティスト」ライセンスを取得。脚本作品に映画『まつりのあとのあとのまつり〜まぜこぜ一座殺人事件〜』、東宝ミュージカル『プリシラ』翻訳台本(日生劇場)、舞台『Bad Luck!』脚本・演出(両国・Air studio)ほか。著書に『英語で新宿二丁目を紹介する本』(森村明生名義、ポット出版)『同性パートナーシップ証明、はじまりました。 渋谷区・世田谷区の成立物語と手続きの方法』(エスムラルダ名義、ポット出版/KIRA 氏との共同執著書)など。「エスムラルダの日記帳」(雑誌『週刊女性』主婦と生活社)。「エスムラルダの愛の言霊」(雑誌『CDジャーナル』音楽出版社)「エスムラルダの女傑力」(雑誌『Domani』小学館)などにコラムを連載している
X:@esmralda001
Instagram:@esmralda001
ドリアン・ロロブリジーダ
ドラァグクイーン
1984年東京都生まれ。2008年4月早稲田大学法学部中退。12年間の一般企業勤務を経て、2020年3月より独立。大学在学中の2006年12月、新宿二丁目で開催された「第1回 若手女装グランプリ」にてデビューし、優勝。180cの長身とハイヒールで唯一無二の存在感を放つ。クラブイベントを中心に、ファッションモデル、CM出演、企業・行政の講演会、各種テレビ番組や映画・ドラマに出演。ドラァグクイーン・ディーヴァ・ユニット「八方不美人」や、ノーメイクで“好きな歌を好きな場所でただただ歌う”をモットーに活動する「ふたりのビッグショー」のメンバーとして歌手活動を展開。主な出演作に、映画『エゴイスト』(監督:松永大司 主演:鈴木亮平)、『CITY HUNTER』(監督:佐藤祐市 主演:鈴木亮平)『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~』(監督:齊藤雄基 プロデューサー:東ちづる)、恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』(Netflix)、ドラマ『人事の人見』(フジテレビ)など
YouTube:『Durian's Powder Room -ドリアン・ロロブリジーダ-』
X:@masaki_durian
Instagram:@masaki_durian