悩んでいる人には楽になってほしい
ドリアン それはもう、東ちづるの辣腕ですよ(笑)。お声をかけていただいたのは、コロナの最中でしたよね。私自身はLGBTになるんだろうけど、「生きづらさ」を感じてはこなかったの。でも、マイノリティに対するみんなの「もやもや」は感じてたから、一石を投じたいし、悩んでいる人には楽になってほしくて。
――なるほど。ちなみに、ヒールを履いたら190センチのドリアンさんと、114センチのマメさんを、同時に画面に入れるのは、カメラマンが大変だったのでは?
ドリアン まさに! 2人ともカメラマンさんからしたら画角殺しで。
――椅子を使ったり工夫された?
マメ いやいや、それじゃ意味ない。
ドリアン まあ最後は私の頭が見切れればいいので(笑)。でも、私はマメさんとの撮影、すごく楽しかった。最後2人で泣くシーン。あれが一番好きで。
マメ まあ、こっちも楽しかった。でもドリアンの傍にいると、「なんで自分は電車に子ども料金で乗れないのか」とつくづく思うよね。
――マメさんは子ども料金じゃないんですか?
マメ ないんだよ
東 いや、一目見たらおじいちゃんとわかるじゃないですか?大人ですよ。
マメ いやでも、目方とサイズなら自分は子どもサイズだし、エレベーターや券売機のボタンに手が届かないからね。
――もしかして、障害者手帳もないんですか?
マメ ないよ。