悩んでいる人には楽になってほしい

ドリアン それはもう、東ちづるの辣腕ですよ(笑)。お声をかけていただいたのは、コロナの最中でしたよね。私自身はLGBTになるんだろうけど、「生きづらさ」を感じてはこなかったの。でも、マイノリティに対するみんなの「もやもや」は感じてたから、一石を投じたいし、悩んでいる人には楽になってほしくて。

ドリアン・ロロブリジーダ
「マイノリティに対するみんなの〈もやもや〉に一石を投じたい」とドリアンさんが語る(撮影◎本社 奥西義和)

――なるほど。ちなみに、ヒールを履いたら190センチのドリアンさんと、114センチのマメさんを、同時に画面に入れるのは、カメラマンが大変だったのでは?

ドリアン まさに! 2人ともカメラマンさんからしたら画角殺しで。

――椅子を使ったり工夫された?

マメ いやいや、それじゃ意味ない。

ドリアン まあ最後は私の頭が見切れればいいので(笑)。でも、私はマメさんとの撮影、すごく楽しかった。最後2人で泣くシーン。あれが一番好きで。

マメ まあ、こっちも楽しかった。でもドリアンの傍にいると、「なんで自分は電車に子ども料金で乗れないのか」とつくづく思うよね。

映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり』(C)2024一般社団法人Get in touch
映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり』(C)2024一般社団法人Get in touch

――マメさんは子ども料金じゃないんですか?

マメ ないんだよ

 いや、一目見たらおじいちゃんとわかるじゃないですか?大人ですよ。

マメ いやでも、目方とサイズなら自分は子どもサイズだし、エレベーターや券売機のボタンに手が届かないからね。

――もしかして、障害者手帳もないんですか?

マメ ないよ。