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「保険に入ろうと思っているけれど、何から手を付けていいかわからない」「保険選びってよくわからないから、誰かに相談したい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんななか「保険は、人生の中でマイホームの次に高い買い物。ムダな保険を見直すだけで大きな節約になる」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんです。そこで今回は、長尾さんの著書『1日1分読むだけで身につく保険の選び方大全100』から、保険選びに役立つアドバイスを一部ご紹介します。

保険は助け合いから始まった

お得な保険はありません。しかし、必要のない保障に入っていれば、損になるとは思います。

そもそも保険に「損」「得」は当てはまらないのです。

たとえば、60歳までの3000万円の定期保険に入っていたとします。60歳までに死亡しなかったら、損ですか? 得ですか?

保険金・給付金を受け取るということは、何らかの不幸や不運が起きたことを意味します。けっして喜べる事態ではありません、しかし、保険に入っていて助かった、最悪の状態から抜け出せたということはあるでしょう。

保険とはリスクヘッジなのです。

保険のもともとの役割は、多くの人からお金を集めて、困ったときにそのお金を役立てることです。「万人はひとりのために、ひとりは万人のために」という「相互扶助」が基本のしくみです。

とはいえ、みなさんにわかりやすいよう、本記事では「損」「得」という表現を使っています。

保険で得をするのではなく、ムダのない入り方といった感覚でとらえていただければと思います。

<『1日1分読むだけで身につく保険の選び方大全100』より>