●「温・平・寒」の食材の例

3つを取り入れて

薬膳のいいところは、食べることで血行をよくして体の代謝を上げてくれること。まず薬膳の基本的な考え方をお教えしましょう。

ほとんどの食物は、それぞれ「温・平・寒」という性質に分けられます。通常、漢方医学では「熱・温・平・涼・寒」の5つに分類しますが、ジュディ流薬膳では、皆さんが覚えやすいように3つに分けてご紹介します。

表では「温・平・寒」別に食材を紹介していますので、買い物のときに参考にしてください。

まず、「温」の食物は、冷えた体を温めてくれるもの。病気の回復期や、「どうも元気が出ない」というときに食べると、体のなかにエネルギーがぐーっと湧いてきます。

「温」の食材は、まずはご存じ、ショウガ・ニンニク・ネギの三薬味とトウガラシ。そのほか、タマネギやピーマン。ただし煮物やおでんの定番のダイコンは加熱してありますが、本来の効能は「寒」です。

こうした例外だけ注意すれば、覚えやすいと思います。肉では鶏と牛、羊が「温」。猪や鹿など最近話題のジビエも「温」に分類され、食べると体がぽっぽと温まります。