援助のポイント・対処方法
87歳とご高齢のNさん、要介護申請をしていなくても市区町村が提供できることはたくさんありました。ポイントは、まだ早い……ではなく「元気なうちに介護サービスに介入してもらう」ことです。
(1)地域包括支援センターが行う「相談」「介護予防体操」「コミュニティ」への参加。子どもたち以外との交流がないNさんも、認知症予防のために地域住人との交流で日々を活性化させ、メリハリをつけることができます。
(2)地域包括支援センターでは、日常の困りごとの相談も行うため、火の消し忘れには「IHコンロ」や「消し忘れ防止機能付きコンロ」への変更などのアドバイスができます。
また、要介護申請の代行を行い、買い物支援(同じものを買ってきてしまう)などの介護サービスが介入できるようなサポート制度もできます。
別居していると、親が普段どんな暮らしをしているか見えないことから「まだ大丈夫」「困っていることはなさそうだ」と思ってしまうのは無理もありません。
しかし、小さな変化は離れているからこそわかるもの。実家に帰った際に何かしらの変化を感じたら、早急にお住まいの地域包括支援センターへサポートを依頼しましょう。
※本稿は、『介護のプロだけが知っている! 介護でもらえる「お金」と「保障」がすらすらわかるノート』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。
『介護のプロだけが知っている! 介護でもらえる「お金」と「保障」がすらすらわかるノート』(著:河北美紀/実務教育出版)
キャリア10年超・現役介護事業者+介護認定審査会委員のノウハウを集約。
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