寂しさを感じていた子ども時代
「これがなかなか儲からなくて、かなり苦労しました(笑)。でも、明日は必ずやってくるので、くよくよしていても仕方ありません。悩みひとつずつと向き合い、前だけを見て日々を積み重ねてきました」。現在、伊藤さんは娘さんとその息子さんの3人暮らし。娘さんがこの家に戻ってきたときに、レストランはケータリングに業態変更しました。
「もともとこの土地は母が買ったもので、私が中学生のときに東京から引っ越してきました。母といっても血のつながりはありません。私はインドネシア人の父と日本人の母のもと、ジャカルタで生まれました。
2歳のころに母に連れられて日本へ帰国し、母の親友に預けられた後に養父母へ引き取られたのです」。養父は考古学者で、会社を経営していた養母は仕事中心で、人を寄せつけない独特な雰囲気の人だったそう。
子どもの世話はお手伝いさんにまかせきりだったため、伊藤さんは常に寂しさを感じていたと言います。

常に伊藤さんの傍らにいる愛犬・ジゲンくん。いたずらも愛嬌でカバー。