登山で大事なのはもちろんテープではなく…
そもそもですが、ピンクテープの多くは、確かに登山道を示すために設置されています。道が不明瞭な場所や分岐点などの指示、さらには雪に覆われた冬の登山ルートの目印としても使われます。
ただし、登山道と関係のない目的で設置されたテープも少なくないのです。
たとえば、伐採作業の目印として使われていたり、さらには「進入禁止」の目的でバツ印に貼られていたテープが、雨風や劣化によってはがれて道を示しているように見える、なんてことも…。
ですので「ピンクテープがあるから、この道で大丈夫!」という思い込みは、山では命取りになりかねません。
登山で最も大切なこと。それは自分の現在地と進むべきルートを地図とコンパス、そしてGPSで確認して進むことに他ならないのです。
ちなみに、今現在の私が地図を確認しながら進んだ先でテープを見かける時には、
「選択したルートが正しいから、歩いている道にピンクテープがあるんだ!」
くらいの気持ちで眺めるようにしています。