自分の言葉で色を表現してみると

マンションをリノベーションする時も「北欧生まれの人が、NY で一目惚れした景色の部屋をリノベするなら…」とか、古い一軒家に住む時も「将来娘が思い出した時に、庭がほとんど家の一部だったと思えるジブリのような暮らしで…」とか、具体的な設定を骨子にすることで様々な選択を軽やかに重ねられた気がします。

家のように大きな選択でなくとも、暮らしのテーマを楽しむために、目の前に見える色に自分なりのネーミングをしてみるのもおすすめです。

濃い灰色を「ナイトグレー」、派手なピンクを「バービーピンク」など、これまで経験してきた自分なりの言葉で表現してみると、そこには世界観が生まれます。

以前、ワンピースの商品開発をさせていただいた際も、4 色のカラーリングをピクニックオレンジ、葉山グリーン、ディナーブラック、アイスコーヒーブラウン、などとネーミングすることで、一気にそれぞれに込めた思いを伝えやすいプロダクトになりました。

今日まとっている洋服や、目の前にあるものを、既存ではない色で表現してみるというテーマ遊びの第一歩、おすすめです。

 

※本稿は、『Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。


Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日(著:村上 萌、NEXTWEEKEND/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

12年間愛される大人気ウェブメディア NEXTWEEKENDの暮らしのアイデアが書籍化!

「季節の楽しみと、そこにある自分なりの工夫を知っている人こそ、きっと“なんだかいつも楽しそうな人”なのだと思います。
1日ひとつ。開いたページを楽しんでいただくような気持ちで、新しい季節の訪れとともにこの本をそばにおいていただけたら嬉しいです。
“人生も、ピクニックみたいに自由に作って楽しめばいい” NEXTWEEKENDを作って12年目の今、“Life is a Picnic”を合言葉にこの本を制作しました。 手にとってくださった皆さまにとっても、これを唱えるだけで忘れていたことが思い出せるような、魔法の合言葉になりますように」 ――村上萌