冬至(12/22~1/5頃)<『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』より>
1年で一番日が短いのが冬至、というのはよく知られていますが、もっとも日の入りが早いのは、実は今、12月初旬なんだそうです。2023年下半期(7月~12月)に配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2023年12月17日)【2023編集部セレクション】

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「二十四節気」とは中国で誕生した旧暦(太陰太陽暦)で、1年を約15日ごとに24等分した季節の名称のこと。この連載ではその二十四節気に沿った過ごし方や備え方、旬の食材を、漢方コンサルタントの櫻井大典さんが紹介します。「二十四節気は不調を防ぎ、日々をより豊かに過ごすための“知恵”の結晶」と語る櫻井さん。今回紹介する季節は「冬至(12/22~1/5頃)」です。

冬至(とうじ) 12/22~1/5頃

冬至は、1年中で昼が一番短く、夜が一番長くなる日。

この日に柚子湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする習わしがあります。

年をまたぐ節気で、クリスマス、大晦日、正月などさまざまな行事があります。

師走の忙(せわ)しなさに加え、大気中の「陰気」が極まるので、疲れやすく、気分の落ち込みも顕著に出やすい頃。

大雪に引き続き、陽気を補い、五臓(注)の「腎」の養生を意識しましょう。

(注)中医学の考えで、「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」といいます。いわゆる「五臓六腑」の五臓にあたります。