ストリームの優待の写真。
ストリームの優待(筆者撮影)
「株主優待」をうまく活用すれば、節約にも役立てられ、意外かもしれませんが靴、スリッパ、フライパンまでもらえることもあります。1月の株主優待の権利は少ないのですが、だからこそ取得することで「毎月優待生活」への第一歩が踏み出せ、家計管理も楽に感じるかもしれません。この記事では、1月に株主優待の権利が確定する銘柄から、生活費を抑える銘柄を選んでご紹介します。※株価は12月10日終値
この記事の目次
1月に権利確定の「株主優待」
1月の「株主優待」は数が少ないからこそ確認したい

1月に権利確定の「株主優待」

好きな靴が1足もらえる、スリッパがもらえる、卵焼き器が割引で買えるなど、1月の「株主優待」銘柄は個性的なものが多いです。

まず、ダブルエー(7683※)(株価1,357円、最低投資額13万5,700円)の株主優待は、「好きな靴1足」です。100株で「ORiental TRaffic ONLINE STORE」で好きな商品1点と交換でき、パンプスやスニーカー、今の季節はブーツもあります。靴は履いていると底が減ったりしますから、「株主優待」でもらえるなら、気軽に新しい靴と履きかえられて嬉しいのではないでしょうか。

このダブルエーの株は、600株保有すると、100株の権利に加えて卑弥呼公式サイトやオンラインショップで好きな靴が1足無料になり、合計2足の靴が無料になるという靴好きにはたまらない内容です。

権利は1月のほか7月もあります。つまり、100株を保有すれば、半年に1度、好きな靴を「もらえる」わけです。2023年7月末に株式分割を行い、分割後の100株でも「株主優待」の権利がもらえるようになりました。

※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。

インテリアショップの「unico(ウニコ)」を手がけるミサワ(3169)(株価691円、最低投資額6万9,100円、300株なら20万7,300円)は、2023年1月権利では、オリジナルタオルセット、オリジナルバブーシュ2足セット、unico5,000円優待券のいずれかから好きなもの1点がもらえました。

ミサワの「株主優待」権利は独特で、100株だと「3年以上」で5,000円分、そして300株だと「初年度から」5,000円分がもらえます。そのため、株の買い方としては、100株保有では3年の“修行”が必要なので、たとえば、初年度、2年目は300株を保有して、3年以上になれば100株に減らすといったこともできます。

筆者は、以前、ミサワの「株主優待」でバブーシュ(モロッコの伝統的な履物でスリッパとして使える)をもらいました。刺繍が入った凝ったデザインで、スリッパを「買わなくてよい」ので節約にもなったと思います。

 

ミサワの優待の写真。
ミサワの優待(筆者撮影)

ハンバーグレストランを経営するあさくま(7678)(株価4,020円、最低投資額40万2,000円)にも株主優待制度があり、1月は100株保有で4,000円分の食事券がもらえます。

外食をする時に「あさくま」で使うこともできますが、筆者のおすすめは通販サイトの「あさくまファーム」を利用する方法。旬のフルーツやあさくまハンバーグやコーンスープなどがおとりよせできます。

先日は季節のフルーツの詰め合わせを選びました。皮をむきやすいぶどうの「紫苑(しえん)」、「田村みかん」、りんご「ぐんま名月」など糖度の高いくだものを味わえ、1,000円単位で優待券が使えるので支払いは端数の320円しか払っていません。

権利は1月のほか7月もあり、7月は抽選制で100人に3万円以上するおせちが当たり、ほかにもステーキや1万円の食事券が当たるチャンスもあります。3,000円分の食事券は必ずもらえるため、年間で7,000円分は確実にもらえます。

家電通販サイト「ECカレント」を運営するストリーム(3071)(株価100円、最低投資額1万円)では、筆者は、去年、ティファールの卵焼き器を購入しました。「株主優待」があるからこそ気軽に新品に買いかえられました。

「株主優待」は100株で1,000円券1枚。「ECカレント」などのサイトで利用できます。

2,500株では1,000円券×3枚(3,000円)なので、筆者は家族それぞれが100株を買っています。1人が400株を買っても1,000円券ですが、家族が4人いて4人がそれぞれ100株を買うと1,000円券×4枚分で4,000円分として使えるからです。

「ECカレント」は使ったことがない人もいるかもしれませんが、欲しいものが見つかれば使い勝手のよい「株主優待」です。ただし、このストリームの株、配当金が1株あたり3円出ていますが配当性向※が272%と高すぎていて、無理をして配当を出しているようでもあるため、その点は注意して買ったほうがよいかもしれません。

※配当性向…企業の純利益のうち、株主に配当として支払われる割合を表す指標