「定年」「還暦」=終わり から書き換える
私はこの「定年」「還暦」=終わり というイメージこそ、「定年」「還暦」=はじまり に書き換えていただきたいと思います。
特に「還暦」という言葉はもともと、十干十二支(じっかんじゅうにし)が60年で一巡して、生まれたときと同じ干支(えと)に還(かえ)る節目を表すおめでたい言葉ですから、生まれ変わったつもりで、気持ちを新たにスタートを切るには、それこそ絶好のタイミングなのです。
また、還暦ともなると、自分の親が亡くなった年齢を引き合いに出して、「俺もあと*年だな」とか「私もそろそろ覚悟しないと」などとゴールを定める方もいらっしゃいます。ゴールを心づもりして逆算して行動するのは、一見理にかなっているように見えますが、私はおすすめできません。
ゴールを決めてそこを目指すより、今ここにあるスタート地点をよく見てください。ここからはじまる! 今からはじまる!! そう考えるだけでわくわくしませんか?
※本稿は、『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』(講談社)の一部を再編集したものです。
『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』(著:小林弘幸/講談社)
何もしなければ、乱れてしまう自律神経。
自律神経の第一人者である著者が、暮らしの中で実践していることを中心に、老け込まないコツを医学的視点から語ります。
「私の人生も捨てたもんじゃないな」と必ず思える、毎日が楽しくなるヒントをお届けします。