「遺言無効確認請求訴訟」とは?

遺言書が無効なのではないか、と主張する「遺言無効確認請求訴訟」などがその最たる例です。

せっかく遺された遺言書であっても、たとえば「認知機能の低下などで遺言能力が欠如していたのではないか」とか、「本当に本人の意思なのだろうか」とか、相続人の誰かが遺言書の有効性を突いてくる。

そしてその主張が通れば、その遺言書は「無効」である、とされ、遺言書としての意味をなさなくなってしまいます。

本来は故人の思いを遺すものであるための遺言書が、書き方や書くタイミング等などの「不備」によって有効性を問われるというのは残念な話です。

子どもたちのためにと、意を決してせっかく遺言を遺すのであれば、正しく、不備なく、残された子どもたち全員に思いが伝わるように書きたいものです。

また、誰かにそそのかされて書かされたものではなく、自分の意思をもって自ら書き残したものであるということを、「保証」しておくことも必要になってきます。